【3章:適職を見つけて】

―広告代理店を辞めた後は何を。

嶋田さんその時に不動産業界へ行きました。

―どうして不動産業界に。

嶋田さん 不動産業界も、別に僕は志があったわけじゃなくて。例えば、まあたまに不動産屋さんにいるんですけど、 「困っている人を助けたいから不動産になります」とか、そういう偉い方がいらっしゃるんですけど。 僕はそれ1ミリもなくて。実は、不動産に入った理由はたまたま新聞の折り込み広告の求人募集が入ったんですよね。 その折り込み広告の会社が家からむちゃくちゃ近かったんです。歩いて15分ぐらいだったので、 「これ近くていいや」と思って入ったのが始まりなんです。

―近場で探して選んだんですね。

嶋田さん そうですね。ただただ近かったっていうのと、実際にやってみたらまあ意外と… 自分に合っていたところがあって。で、その前のサラリーマン時代は約二十年弱やったんですけど、 二十年経つと僕は50ですから。50歳になると、だんだんいろんなものが若い人と違って体の無理がきかなくなってしまって。 「今のうちに次のチャレンジをしよう」と考えるようになりました。 会社員ではできない、自分の自由なことに挑戦する─そういったことに踏み出すための「転機」になったのだと思います。

―それで辞めたんですか。

嶋田さん はい。現在は僕が業務提携している企業さんがこの塾を運営している企業なんですけど、 そこに不動産のエージェントという…その業務委託って言うんですそれの契約をしているわけです。 それで最初やってたんですけど、まあ、なかなかやっぱり不動産も、 一気にバーッとできるわけではないので、ご飯が食べられない。 「困ったな」と思っていたら、「今、人がいないから手伝ってほしい」という話になって、 塾をやらせてもらったっていう話なんですね。

―塾の仕事も高い志があったわけではないんですね。

嶋田さん そうなんですよ。教えるのが好きで、とか、そういうのも全然実はないですね。 はい。まあでも、入ってみたら意外と、その生徒さんと触れ合うのが嫌いじゃなかったって初めて思いましたよ。 なかなか新たな発見ですね。それで今……ええと、3年経ったのかな。 それで現在に至る感じです。